「呉市街と呉工廠の思い出」

                                  松本春義

   呉市の昭和15年ころの市街図。   呉工廠の思い出

 海軍工廠では、全国から徴用工員を動員され、戦艦大和などの建造などで、町も映画館などたくさんできて、有名スターなどが、多くさん来呉した。
 私は、海軍工廠の工員で、戦艦大和の試運転の立ち会いに行きました。 私は、砲熕部砲架第一工場で旋盤、ボーリング、ミーリングなど、あらゆる機械が揃っていた。
 私は、仕上員として、水圧関係で、起動弁、水圧筒、バルブなどの製造を、また、軍艦の水圧関係の修理専用で、
その関係で、戦艦大和の主砲の試運転に行くことができた。戦艦大和の砲身の試運転。
 造船部第3ドックで、トタン板で全部囲って、工員の出入りが厳しかった。
弾薬庫から水圧筒により、1メートルくらいの弾丸が上がり、ローラーにのて砲身のバルブが開くと、スーッと入り、尾栓が閉まり、
砲身の下では、2名の兵隊さんが、羅針盤を大きくした計器で、青と赤の針を合わせる操作をする。その都度、砲身が上がったり下がったりして、
赤と青の針が合うと、ブザーがなり、テストを終了。3回繰り返す。



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