。特殊潜航艇「P基地」「Q基地」

  「戦争は鬼と鬼との戦い」 報道記事

旧海軍特潜乗組員 徳永さん体験語る

 太平洋戦争の開戦日にあたる8日、旧海軍の特殊潜航艇の乗組員だった
徳永道男さん(83)=庄原市実留町、が、呉市宝町の大和ミュージアムで戦争体験を話した。
同館でガイドなどをするボランティアスタッフの研修で、約40人が聴き入った。
 徳永さんは1943(昭和18)年8月、音戸町の大浦崎(現・呉市)にあった特潜の秘密基地に転属。
機関員1期生として訓練を受け、44年夏に沖縄に出撃した。
基地で訓練生を迎えたのは、特攻兵器の人間魚雷にかかわった黒木博司中尉で、
徳永さんらも構想の採用嘆願書に血判を押して支持した。
 沖縄戦で九死に一生をえた徳永さんは「戦争は(人間の感情のない)鬼と鬼との戦い。
本当にみじめなものです。戦争のない平和な世界をつくってほしい」と話した。
   (中川正美) 2007(平成19)年12月9日(日)朝日新聞・広島版記事



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