顕彰碑
  呉市鯛の宮・第6号潜水艇殉難顕彰碑問題

 戦前の学校教育でよく取り上げられた教材に、潜水艇で遭難した「佐久間艇長」の
最後まで任務を果たした忠君愛国の事績があった。
 旧海軍・海上自衛隊のバックボーンとして、東郷元帥の事績と共に利用されてきた。
 2000年すぎ、呉市教育委員会は鯛の宮に在る「第6号潜水艇殉難顕彰碑」の記念式典に
児童の参列を学校教育の一環としての実施を指導した。

 その背景に、呉市は旧海軍・旧海軍工廠の「遺産」を「正の遺産」として顕彰し、 呉市発展の原動力にしようとした。
 「大和ミュージアム」や「鉄のくじら館」を設置し、「呉の歴史絵本」の発刊と 小中学校での利用の指導を強化し、
一方、教科書選定では「育鵬社版・歴史、公民」の強引な採択など、物議を醸していた。

 そうした中で、呉市教育委員会の「偏向した教育」に異議を申し立てる団体
(教科書を考える呉市民の会と育鵬社版・歴史、公民教科書の撤回を求める市民の会
2016年、両者は合同し「教科書ネット・呉」を結成)は住民訴訟を起こし、
その運動の中で、第6号潜水艇殉難顕彰碑の問題も取り上げた。

 鯛の宮・第6号潜水艇殉難顕彰碑を紹介し、新たな事実や問題点を見てみましょう。

  入り口看板  鳥居  社殿

  佐久間艇長遺書  顕彰碑文  乗組員名

 《新たに提起された問題》

〜第六潜水艇追悼式問題〜 何が問題か、事実はどうか  林 薫子
           (教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま)

第六潜水艇沈没事故と海軍の対応  山本政雄
      (防衛省防衛研究所 2等海佐、戦史部第1戦史研究室所員)

軍国美談の真実と自衛隊  澤藤統一郎
    (澤藤統一郎の憲法日記 http://article9.jp/wordpress/?p=473 )


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